印刷物の表面に接着剤でPP(ポリプロピレン)や塩ビフィルムを貼る加工。熱プレスして光沢を出すフィルム貼りは、両面貼りや窓貼り(紙に窓をあけ、窓の部分にもフィルムをかける加工)もできます。
主に使われているのは「グロスタイプ」と「マットタイプ」だが、細かな凹凸のある「エボンスタイプ」や、きらきら光る「ホログラムタイプ」もある。
同種の表面加工にPET(ポリエステル)フィルムを使用する「PET貼り」もある。
PP貼り加工は他の方式に比べるとフィルム自体にも光沢があるため艶が長持ちし、耐水性や耐摩擦性もあり、高温・多湿の状態にしてもブロッキングが起きにくいのが利点です。
◆応用範囲
雑誌の表紙、書籍のカバー、パッケージ、カード類、紙製の手提げ袋、飲食店のメニューなど
◆加工方法
フィルムに接着剤を塗布し、赤外線ヒーターで接着剤の中の溶剤を蒸発させてから印刷物に重ねて熱圧着する。圧着時の温度はグロスタイプで100~110℃、マットタイプで90℃前後、エボンスタイプでは60~70℃前後となる。いずれのPPも、加工できるサイズは最大で1,100×800mm程度。